9/22
朝起きてテントをたたみジュースを買いに行くと、
相変わらずたくさんのロードトレインやキャラバンカーが
停まっている。中にすごいかっちょいいトレーラヘッドで
しかも後ろに3台引っ張っているすんごい長いロードトレイン
が給油している。給油計のメーターは1000Lに達している。すごい!
もの珍しがってじろじろ見ていたら、
あごひげのドライバーが顔を出して言ってきた。
「運転席に乗ってみるか?」
「YesYes、VeryYes!!」へんな英語。
運転台に乗せてもらった。おおかっくいい!
ミラーに写る車体の一番後ろなんて、もうずーっと遠くに見えて、
本当に電車の窓から顔出して後見た時と同じようだ。
ギアなんて何だか動かし方がわからないが14なんて書いてある。
14段変速?!
こんなことを聞いてみた。
「しかしこれじゃバックできないでしょ?」
「ああ。バックはしない」
「でもそれじゃ困るでしょ?」
「ああ。でもバックはしないんだ」
「でもしなきゃなんない時あるでしょ?」
「ああ。でもバックは嫌いなんだ。ひたすら前に進むだけだ」
「嫌いったって、、」
「バックしなくて済むように進ませるのが俺達の腕の見せ所だ」
「なるほど」言うもんだ。
まぁこれだけの道路状況だ。それで十分いけるんだろう。
町の郊外まで連結で行って、どうしても連結で行けない
町中は切り離して1台ずつ運ぶのかな。
なんにしても格好いい!
「お前はバイクだろ?どっちだ?西か東か?」
「西」
「なら一緒だな。See you on the road.」
く〜かっこいい!言ってみたいもんだあんな風に。
さてノロノロしていられない。自分もすぐに出発。
しばらくは相変わらずの地平線で、やつを追いかけて
130km/hで走り続けてみたが、全然見えてこない。
なんて速いんだ。追いつくのは諦めた。燃料がもったいない。
ThreeWaysに近付くにつれて木が増えてきて、視界がだいぶ
緑になった。でも木の間に見える土は一層赤茶に錆びてきた。
暑い。とにかく暑い。
続く
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