長らくの無更新、自己反省中の阿久津でございます。
日刊アフリカツインの全国ミーティングも無事終了し、 大好きな冬の足音が聞こえてくる今日この頃、 皆様いかがお過ごしですか。おっと何言ってんだろ。。 月並みな挨拶ばかり書いてないで、第27話です。
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9/8
MoonRiverResortのNさんのキャラバンで目覚めた。
Nさんありがとう。日本に居て日本で出会っていたら、 きっと知り合いにはなっていなかったであろう、というほど 僕とNさんはタイプが違うと思うのだが、そこが異国の妙と いうのか、同じ日本人というだけで、どこか信頼がおけ、 無防備に部屋を共に就寝できてしまうのだ。 実際僕は幸いなことに、これまで出会った日本人は皆いい人 ばかりだった気がする。 (残念なことに、信頼感を利用した犯罪もあるらしいので注意)
結局今日も朝食から昼食まで御馳走になり、目の前のビーチ とキャンプ場付設のプールで涼みまくって、夕方ゆっくりと Nさん宅(キャンピングカー)を辞す。
そう、もう今ならY氏はケープヨークへ旅立った後のはずだ。 先端までたどり着けずに、誰よりも自分が一番泣きそうになっ ている僕に「え〜行けなかったの〜」と洒落にならない一言を 浴びせかけるであろうY氏と顔を合わせる心配はない。 Y氏がケープヨークから戻る前にケアンズを出てしまおう。 ふふふふふ。ははははは!まいったかY氏! オフロードばかりがオーストラリアの魅力じゃないんだー! 一生懸命自分に言い聞かせてみるが、余計に寂しくなってきた のでやめた。まあいっか。 そう、まあいっか、これこそが オージー精神なのだ。なのか?
ケアンズ市街までほんの30分。数100kmに及ぶケープヨークの砂道 を走ってきた僕は、格段に舗装路を走るのが上手くなっている。 そうダートを走るのは上手くなったのかどうか分からない。 でも舗装路は上手くなったのだ。きっと。たぶん。おそらく。
おお舗装路はいい!風が気持ちいい! サングラスのお姉さんが運転する赤いスポーツカーも走っている!
と、1人勝手に爽快な気分の俺。つい2日前、ケープヨーク到達 を諦めることを、勇気あるUターンとまで名付けて自分を励まし、 後悔に加えて罪悪感まで伴って泣きそうだった自分だが、 いざ街まで戻ってくると勝手に達成感が込み上げてきた。
身も心も軽快に、住み慣れた海岸の観光人街、エスプラネードを 目指して、ケアンズの郊外を快走するのだ。
やっと、本当にやっとエスプラネードに戻ってきた。 オーストラリアツーリングのメインイベントとして、ケープヨーク への往復2000km近い砂地獄に挑んだけど、結局途中で引き返し、 約1000km弱の人生初めてのオフロード経験は無事終了。 特にパンクもせず故障もなかったが、トランザルプは両側のカウル が泥だらけ砂だらけ。しかも割れてしまった。 自分だけの勲章と思って、取りあえず直さずに行こう。 本当は修理代がもったいないだけなのだが。
今頃ヨシ君は先端に到達してるかな。 Y氏も早ければ2日後には先端に到達するだろう。 あの自転車で先端を目指していた青年はどこまで行ったろう。 僕も大陸1周が無事終わってシドニーに戻ったら、 もう1度このケアンズに北上して、その時こそケープヨーク に挑戦しよう。待ってろケープヨーク。絶対行ってやるぞ。
初心者コースとして北上してきた東海岸だったけど、 もうシドニーを出て1ヶ月半も経ったんだなぁ。 少しスピードアップしないとビザの延長やらも間に合わないし、 そろそろ一気に移動を始めなきゃ。当初の計画では9月頭には ケアンズを出ることになっているし。明日から出発の準備だ。
************************************************* 9/8 MoonRiverRizort〜Cairns 走行 20km(たったの20km!) 給油 − 燃費 − *************************************************
さぁこれで本当に大陸1周ツーリング第1章、さまよえる東海岸編は終了。 これからは第2章、怒濤の内陸突破編(今考えた)へ突入だ。
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