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9/24 免許仲間の雄一君はほぼ自分と一緒の方向で大陸1周中。 ちょうど僕より先行している感じで、 既にエアーズロックを訪れ、アリスまで戻って来たところ。 これから北上してダーウィンへ向かうとのこと。 僕も今後全く同じコースの予定。 雄一君のバイクは KAWASAKI-GP550Z。 リアサイドに黄色いプラスチックの4Lポリタンクが くくり付けられている。予備のガソリンだそうだが、 この暑い中、いかにも弱そうなポリタンで大丈夫なんかな。 俺なんて超頑丈で超重い10Lのジェリタンク持ち歩いてる。 頑丈だけど、使わない時はただのお荷物。 捨てよかな、と何度も思ったけど、どうも慎重派ってい うか臆病っていうか、要らないものでも心配性で抱えて いっちゃうタイプ。。
今日はアリススプリングスを出発。 2,3日後にまたアリスに戻る予定なので、このユースに 少し荷物を置いて行っちゃおうかと思ったが、盗まれる と困るのでとりあえず全部積み込む。雄一君とダーウィ ンでの再会を約束し、彼は北へ僕は南へと町を出た。
アリスを出てすぐ踏み切りを渡った。 はるか南のアデレードから大陸を縦断してくる鉄道だ。 線路ってどこまでも続いてる感があってなんか頼もしい。 この国では踏切では車もバイクも一旦停車しない。 遮断機がちゃんとある踏切では、 左右を見て列車が来てなきゃそのまま通過OK。 へんに止まるとかえって後の車が迫ってきて怖いぐらい。 そういうとこ、すごく日本と違う。危なそうな場所だって、 入っちゃ駄目とは書いてない。入ってもいいけど、 何かあったら自己責任で、っていう考え方だ。 何にしてもそういうとこが多くて、あまり駄目駄目って 縛られた感じがしない。そうすると逆に無理して何かして やろうって気には不思議とならないものだ。
それとはちょっと違うが昨夜こんなことがあった。 寒い夜にユースの相部屋で部屋の窓を開けたまま 日本人と話していたら、 「おーい、窓を閉めてくれないか」と白人に言われた。 こんなとき日本語だと、 「あのう、寒いんですが・・・」と表現したりする。 日本語では、直接閉めて欲しいと相手に言わずに、寒い という自分の気持ちを伝えることで、閉めて欲しいと遠 巻きにお願いする。好き嫌いはあると思うけど、あらた めて、う〜ん日本語っていい、と思うことがある。
さーて郊外に出た。相変わらず、自分のバイクの音だけの 孤独な感覚。周りは完全に真っ赤な土の大地で、 これまで見てきた景色よりも一層赤みが増した感じがする。 赤い大地にまばらに生えた濃い緑の木。 木の間を走っているカンガルーがたくさん見える。 朝は寒くてジャンパーを着て出たのに、 気温もぐんぐん上がってかなり暑くなってきた。 エアーズロックはこんな赤錆びた平原にあるのだろうか。 初めての観光気分って感じで楽しみになってきた。
つづく。
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