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サザンクロスツーリング:第22話
 投稿日 2000年03月16日(木)04時13分

 

 

CapeYork1日目のCairns〜Coen間もなんとか残り300km。

道がダートになってもう100km、ずっとずっと深い砂。
大丈夫なんかこの道。
ヨシ君、本当にこの道でいいの。間違ってない?
でもたまーにランドクルーザーとすれ違う。たまーにだ。
残念ながら(?)、道は正しいようである。

この区間は100kmおきぐらいにガソリンスタンドはある。
ガソリンスタンド以外には何もない。何にも。
持ってきた予備のガソリン缶はまだ出番はない。
一応ケアンズで5Lだけ入れてきたけど。

途中にあるロードハウスは、田舎の割に思ったほど愛想が良くなく、
ガソリンも高い。
しかし、ハンバーガーは田舎でも値上がりしないので安心した。

気温は軽く40度ぐらい。んもおおおぉぉぉぉぉーー暑い!!
ロードハウスに備付けのシャワーで水浴びしたいが、
先が長いのでのんびりできない。
オージーらしきオフロードライダーとすれ違った以外は、
まだバイクの姿は見ていない。

激しいウォッシュボード状の砂の道が続く。
トランザルプ600は、もちろんバリバリのオフロード車ではない。
ちょっとしたギャップでも、突っ込んでしまうとサスが底をつく。
平均して80〜100km/hぐらいの、僕にとってはかなりの高速で
砂の道を走り続けた。
カンガルーやトカゲは相変わらずよく見かける。
暑くないのかあいつらは!

もちろん、順調に快走しているわけではない。
ハンドルをとられては転倒し、下手に減速しては前輪が埋もれて転倒し、
その繰り返しである。
転倒でカウルは割れるし手にマメができるし、かなり疲れてきたし、
すごいホコリで服も錆びたように赤茶けてきた。
ヨシ君がいなかったら、泣いてたな。いーや泣いてた。絶対泣いてた。

日が傾いてきても、まだ今夜の宿泊予定の町は見えてこない。
計画はヨシ君任せだが、初日からいきなりナイトランになった。
慣れない砂の道も、250kmも走ってると気分的にはひたすら惰性で
走っているようになり、生意気にも飽きてきた。
ただ、やはりハンドルを取られての転倒を何度か繰り返す。
ヨシ君も自分のコントロールで精一杯なので、
お互い、走行中は1人っきりなのと一緒だ。

朝の6:00から10時間以上かかって、夜7:00過ぎにようやくCoenに到着。

今日だけでダート400km。しかもそのうち200kmはずっと深い砂の道で、
周りはジャングルで展望もきかず、さすがにきつかった。

初日で疲れきってしまった。キャンプを諦め、
町に一軒しかないと思われる安宿に転がり込んだ。
ヨシ君の英語は完璧だ。

比較的楽と言われるケープヨーク前半のCoenまででもこんな道である。
きっと後半の道はすんごい厳しいんだろうな。。。
Weipaあたりで引き返そうかな。ここまで来ても弱気な俺。

*************************************************
9/4 Cairns〜Coen 
走行
 570km(ダートは約400km)
給油
 5.0L(PalmerRiver)、4.3L(HannRiver)
燃費
 約17.5km/L
*************************************************

 

  (06.02.27一部リニューアル)
 

 

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