CapeYork1日目のCairns〜Coen間もなんとか残り300km。
道がダートになってもう100km、ずっとずっと深い砂。 大丈夫なんかこの道。 ヨシ君、本当にこの道でいいの。間違ってない? でもたまーにランドクルーザーとすれ違う。たまーにだ。 残念ながら(?)、道は正しいようである。
この区間は100kmおきぐらいにガソリンスタンドはある。 ガソリンスタンド以外には何もない。何にも。 持ってきた予備のガソリン缶はまだ出番はない。 一応ケアンズで5Lだけ入れてきたけど。
途中にあるロードハウスは、田舎の割に思ったほど愛想が良くなく、 ガソリンも高い。 しかし、ハンバーガーは田舎でも値上がりしないので安心した。
気温は軽く40度ぐらい。んもおおおぉぉぉぉぉーー暑い!! ロードハウスに備付けのシャワーで水浴びしたいが、 先が長いのでのんびりできない。 オージーらしきオフロードライダーとすれ違った以外は、 まだバイクの姿は見ていない。
激しいウォッシュボード状の砂の道が続く。 トランザルプ600は、もちろんバリバリのオフロード車ではない。 ちょっとしたギャップでも、突っ込んでしまうとサスが底をつく。 平均して80〜100km/hぐらいの、僕にとってはかなりの高速で 砂の道を走り続けた。 カンガルーやトカゲは相変わらずよく見かける。 暑くないのかあいつらは!
もちろん、順調に快走しているわけではない。 ハンドルをとられては転倒し、下手に減速しては前輪が埋もれて転倒し、 その繰り返しである。 転倒でカウルは割れるし手にマメができるし、かなり疲れてきたし、 すごいホコリで服も錆びたように赤茶けてきた。 ヨシ君がいなかったら、泣いてたな。いーや泣いてた。絶対泣いてた。
日が傾いてきても、まだ今夜の宿泊予定の町は見えてこない。 計画はヨシ君任せだが、初日からいきなりナイトランになった。 慣れない砂の道も、250kmも走ってると気分的にはひたすら惰性で 走っているようになり、生意気にも飽きてきた。 ただ、やはりハンドルを取られての転倒を何度か繰り返す。 ヨシ君も自分のコントロールで精一杯なので、 お互い、走行中は1人っきりなのと一緒だ。
朝の6:00から10時間以上かかって、夜7:00過ぎにようやくCoenに到着。
今日だけでダート400km。しかもそのうち200kmはずっと深い砂の道で、 周りはジャングルで展望もきかず、さすがにきつかった。
初日で疲れきってしまった。キャンプを諦め、 町に一軒しかないと思われる安宿に転がり込んだ。 ヨシ君の英語は完璧だ。
比較的楽と言われるケープヨーク前半のCoenまででもこんな道である。 きっと後半の道はすんごい厳しいんだろうな。。。 Weipaあたりで引き返そうかな。ここまで来ても弱気な俺。
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