地図の掲載ありがとうございます>竹内氏
http://www.africatwin.com/akutsubunko/images/zenzu3.jpg
まだ大陸1周にはほど遠いのがわかるかと思います。
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7月22日
さて、とにかく北に進もう。シドニーを出てまだ2日目。
明日の夜にはブリスベンに着く予定。
8:30発。天気は最高、気分は、、、ちょっと鬱。
バイクに乗るのもまだまだ怖いし、英語ができないので
1日で話す言葉は G'day mate ぐらい。
シドニーでお世話になった滝さんが、先行してブリスベンに行っている。
彼はバス旅行。木曜島を目指している。かつて真珠の養殖で
日本人移民も活躍した島だそうだ。オーストラリア最北端の島。
ブリスベンでの宿泊に関しても何のあてもないので、
途中の公衆電話で滝さんの泊まっているホテルに電話して
「明日着きます。部屋予約お願いします」と告げた。
ただひたすらに走った。観光ポイントも何も眼中になかった。
「Which way are you heading for?」
と聞かれても、
「Up to north」としか答えられなかった。
とにかく早く滝さんに会いたかった。
まだたった1日しか走ってないのに、もう孤独感が限界。
誰も知り合いがいない、言葉が通じない、
人間自体が少なくて、森の中にはカンガルーばかり。
大袈裟だが、この世の中に人っ子1人いなくなったんじゃないか、
と錯覚するような妙な感覚に襲われた。
時速100kmを維持しようと朝からずっと走り続けた。
日本の高速道路とスピードはほぼ同じだが、あくまでも一般道。
交差点も信号もあるわけで、気を抜いていると危ない。
スピード感が麻痺する。
交差点などを曲がる場合に時速40km/hぐらいに落とすと
すごくゆっくりになった気がして、そのまま突っ込んでしまう。
直角の交差点は、40km/hではさすがに曲がれない。
あっという間にあたりはすっかり暗くなってきた。
あれれ、もう夕暮れか。
・・・続く
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