結局Townsvilleには4日滞在した。
この町ではほとんど日本人を見かけなかった。
もし出会えば、日本人同士はすぐ友達になってしまうぐらいだ。
8/22は僕の誕生日だった。町で偶然日本人と知り合った。
誕生日ということで、なんと食事をおごってくれた。
お互い、名前以外何も知らない仲である。
こういうのが何とも言えない海外一人旅の魅力でもある。
しかーし、この町で楽しみにしていた手紙の受け取りは、
なんと収穫ゼロ。。。だーれからも来ていなかった。
寂しいけれどまあこんなもんさ。次の町には来てるかもしれないし。
8/24 8時過ぎに起床。
今日はこの町を出る。さらに北上だ。
大陸1週ツーリングは、気持ちとしては大きく4つのパートに分かれている。
・シドニーからケアンズまでの大陸東海岸沿いの北上
・東海岸から内陸に入って大陸北部のダーウィンまで
・ダーウィンからパースまでの大陸北西部の南下
・パースからシドニーへ戻る大陸南部
の4つだ。
(地図 http://www.afrkicatwin.com/akutsubunko/images/19991004/zenzu4.jpg )
その1つ目が終わろうとしている。
長い小説の第一章が終わるって感じで、なんだか気分が盛り上がってきた。
思えばシドニーから約3000km。いつの間にか気候は熱帯真っ只中だ。
午前9時。
徒歩で町に出てステーキハンバーガーで軽い朝食。
最後にもう1度念のため郵便局へ行ったが、やはり何も届いていなかった。
午前11時。すっかりお世話になったホテルを引き払って出発。
国道に出たところですぐ給油。
2500km以上走ってきた国道1号線とは、ここで一旦お別れだ。
大陸を1周する1号線はここから真っ直ぐ西へ内陸に向かっている。
つまりここから先の北上は、ちょっと寄り道ということになる。
一旦北上を目指しているが、大陸1周の旅は、またこのTownsvilleまで
戻ってから内陸へ進むことになる。
ここからは国道もまだ工事中のところも多く、ダートが結構続く。
いまもってまだダート走行は経験したことがない。
たかが工事のダートだが、ズルッといきそうで恐い。
ケアンズまでの中間地点 Ingham で何となく記念写真を撮っていたら、
地元のおじさんらしき人が話しかけてきて、
「ケアンズの先の CookHWY も行ってごらん。いいところだよ」
と教えてくれた。ケアンズ滞在中に行ってみることにしよう。
このおじさんの一言が、数日後に俺を魔の片道1000kmダートへと
導いてしまうのだ。
暑い、それにしても暑い。真夏のようだ。
ツーリング第1章のゴール地点ケアンズまであとたった80km。
ここまで来て困ったことが起きた。頭が猛烈にかゆい。
暑いところをバイクで走ること自体が初めてなのだが、
慣れていないためか、ちょっとした汗で異常に頭がかゆい。
本当に辛いので、途中ノーヘルで走ってみたが、
平均速度100kmの道路状況の中では、ノーヘルは風がきつくすぐに断念。
ちょっと走ってはヘルメットを脱いで頭を掻きながら走った。
やっとのことでケアンズ到着ー!
ガイドで調べておいた海沿いの道 エスプラネード に向かった。
エスプラネードは安宿の並ぶ旅人の集まる町だ。
早速2人の日本人を見つけたので、安宿を教えてもらって
今夜の宿を決めた。SIESTAホテル1泊$7。
部屋はAUSSIE4人と俺1人。
これで大陸1周ツーリングの第1章は終わりだと思っていたのだが、
ライダーというのは、なぜか先っぽに行ってみたくなるものである。
ケアンズは東海岸の主要都市では最北端に位置するが、
大陸自体はまだあと1000kmも北に延びているのだ。
(地図 http://www.afrkicatwin.com/akutsubunko/images/19991004/zenzu4.jpg )
シドニーを出る前、俺にいろいろ指導してくれた日本人ライダーのNさんは、
このケアンズから北に延びる半島 CAPE YORK を走るためにケアンズに行った
と言ってもいいぐらい面白いダートだった、というようなニュアンスで語っていた。
面白いと言われれば俺も行きたい。まして大陸最北端という魅力つきだ。
過去に先端までバイクで到達した日本人は、10数人とか20数人だという。
でも俺、ダート走ったことないんだよな。行けるんかな。
う〜ん、今日はせっかくケアンズに着いたのだし、
疲れたので考えるのをやめて寝るとしよう。
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8/24 Townsville〜CAIRNS
走行
352km
給油
9.0L(Townsville)、8.3L(Cardwell)
燃費
約18.4km/L
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