10/11 今日はとにかくすごいダートを走ってきた山下さんの 話を聞くことができた。
午前中は山下さんとその知り合いのマサさんと観光局に行ったあと、 ユウイチ君とミキちゃんを見送り。2人は僕より一足先に ここダーウィンを出る。アリスに続いてまたユウイチ君は 僕より一歩先行して旅立ってゆく。目的地はパースだという。 僕は明日出る予定なので、ほんの1日違いで同じ道だ。 またきっと会える。バイバイユウイチ君ミキちゃん。 しかしミキちゃん、ほんと僕よりひどい。全然乗れてない。 大丈夫かなぁ。
その後ユースのキッチン前で、ユースに泊まっているマサヨさんと ヒデさんとおしゃべり。マサヨさんは飛行機でダーウィンに来た。 この後はシドニーに戻ってツアーガイドの仕事をするという すっげぇ美人なワーキングウーマンだ。 対してヒデさんは、なんと荷物は片手に持った小さな袋ひとつで ヒッチハイクのみで大陸1周を目指す強者だ。35歳ぐらいかな。 その袋の中には、パスポートと財布とパンツが1枚だけという。 洗濯は毎日するので着替えは要らないと豪語するすごいお方だ。
夜は山下さんとマサさんが泊まっているユースの向かいの ドミトリーホテルでステーキ飯を作ってくれて一緒に食べた。 山下さんが例のケアンズから走ってきた北部海岸沿いの ダートルートの話をしてくれた。もうすごかったらしい。
道の荒れ方もかなりきついけど、やはりその暑さにまいったらしい。 暑すぎて早く着きたくてオーバースピードになってしまい、 何度かパンクしたそうだ。僕と違ってパンク自体は自分で ささっと修理できる方なのだが、そのパンク修理のために、 満載の荷物を降ろしたりまた積んだりという作業が、 なにせ気温40度以上のジャングルでやるので、 ついつい水をたくさん飲んでしまって、水が足りなくなって ブッシュキャンプが出来ず、真っ暗なジャングルを走って 次のロードハウスに辿り着いた日もあったとか。
この道は最終的に僕も立ち寄ったマタランカ温泉のところに 出てくるらしいのだが、そのマタランカにやっと辿り着く最終日、 案の定またパンクしてしまって修理したけど、暑さのために パッチを貼るノリがなかなか乾かなくて、待っているとどんどん また暑さで体力を失うので、仕方なく乾ききる前に走ってしまったら、 やっぱりはがれてしまいまたパンクし、チューブももうズタズタ。 もう直す気力も無くなって、落ち葉とか細かい気の枝をタイヤに 詰めて走り出すもすぐに抜け落ちてしまい、 最後はほとんどリムだけで走ってマタランカに着いたが、 もうバイクは普通に乗れる状態ではなくなってしまったとか。
そして翌日、そのメチャメチャになってしまったリムを片手に StuartHighWayに歩いて出てKatherineまでヒッチハイク。 Katherineの小さな店でなんとかリムを修正し、チューブとタイヤ を買って、また今来た道をマタランカに向けて逆ヒッチハイク。 その後タイヤを取り付けて、なんとかこのダーウィンに到着。 それが昨日だったという。愛車Tenere600も赤土まみれ泥まみれ。
オフロード全然走れなくて、ケープヨークで引き返した僕とは全然違い、 山下さんの旅はすごい。オフ走れるだけがすごいことではないと思うけど、 なんか憧れてしまうなぁ。その話を隣で聞いているマサさん。 この方もどうやら山下さん同様、もしかすると山下さん以上にダート好きらしく、 くたびれたDR600に乗っている。また話を聞かせてもらいたいものだ。
その後ユース前で手紙など書いていて、明日出発だってのに、 ついつい深夜12時過ぎまでマサヨさんと話し込んでしまった。
さてと明日は僕もダーウィンを出る。パース目指して行かなきゃ。 でも南下するまでまたしばらくはあの灼熱地獄か。気が重いなぁ。
********************************************************* 10/11 Darwin最後の夜時点 シドニーから 11867km *********************************************************
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