9/19
今までいた海沿いの町はどこも冬とはいっても朝晩少し涼しい程度で
十分半袖半ズボンでOKだったのに、さすが内陸、朝方はだいぶ冷え
込んで寒くてよく眠れなかった。こんな感覚はブリスベン以来か。
7時半頃起きてシャワーを浴びたが、ほとんど水シャワー同然なので
かえって冷えてしまった。出発の準備をしながらお湯を沸かして
パンと粉スープだけの軽い朝食。なるべく走行時間を多く取りたいし
移動中は特に料理にもこらない。というかできないのだが。
朝はカップスープとビスケットで軽く済ましている。
9:00頃出発。
広い、それにしても広い。内陸とはこんなに広いものか。
ひたすら続く大平原に州道78号線と2本のレール。
平行して鉄道がひかれていて、たまーに貨物が通る。
およよ!と思ったのは、レールの上を走る車だ。
ランクルみたいな4駆なのだが、車体の前後に鉄道用の
鉄の車輪(台車)がついていて、レールの上を走れるのだ。
鉄道の保守作業用の車だろう。
ハンドルを持つ必要がないだろうから運転手は楽ちん。
内陸は交通量が少ない。たまにちょー大型のトレーラーとすれ違う。
有名なロードトレインってやつで、まさに道を走る列車。
後ろに2〜4台ものトレーラーを引っ張っている。
これがまた結構なスピードで走っているんだ。
自分の調子がいいと、このロードトレインに追いついてしまう。
抜こうと思って真後ろにつくと、いやはや、何両もの車体が
うねうねと蛇のように蛇行しているのがわかる。大丈夫かいな。
急にくねーってなって横転しやしないかと、見ていて冷や冷やした。
抜くのも必死。追い越しに出てもトレーラーの頭が遠い遠い。
なんせ全長300M、うそ50Mぐらいかな、でもでも、
300Mぐらいあるんじゃないかと思うほど長く感じた。
抜かれるのも恐かった。
ごぁーって右に並ばれて、いつまでたっても一番後ろが来ない。
まだだよ、まだこっちの車線に戻って来ちゃ駄目だよ、って祈る。
そのうち分かったんだけど、あれに抜かれる時は、抜かれる側が、
抜き終わったよっていう合図として、ヘッドライトをピカピカって
やってるようだ。うん、これからは僕もやろう。恐いんだもん。
そうしてずっと休み無く110km/hで走り続けた。
今日の目標距離は400kmぐらいを考えてたんだけど、
快調なペースで飛ばし続けられたのでどんどん進めた。
Richmond、Juliacreek、cloncurryと3回の給油。
JuliaCreekでハンバーガーとシェイクの昼飯も済ました。
走行中もあまり眠くもならないし広大な景色にも飽きがこず、
結局明日の目標だったMt.Isa(マウントアイザ)まで着いてしまった。
Mt.Isaは小さな町だがこの内陸では大都会。野宿は怖い。
町に入ってすぐキャンプ場があったが、リゾート施設のような
立派すぎるキャラバンパークだった。ちと高い。
他のもっとシンプルなキャンプ場が見つからなかったので、
町の入り口のインフォメーションセンターで調べて、
今夜はユースホステルに決めた。
町はずれの干上がった川沿いにある小さなYH。1泊7ドル。
川向こうに「KARATE」と看板を掲げた道場が見えた。
こんなところに空手を教える人がいるなんて日本もやるもんだ。
トランザルプの荷物を降ろしてビールを買いに出掛け、
YHのとなりの川べりに座って飲んだ。
今は乾期で全く水のないこの川も、雨期には水が流れるのか。
今日も昼間は35℃以上で暑かったが夕方から急に冷え込んだ。
今夜のYH客はぼく1人みたいだ。
冷え込んだので寝袋に毛布を掛けて寝る。
内陸の鉱山の町Mt.Isa。鉱山の夜景がきれいに見える。
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9/19 Hughenden〜Mt.Isa
走行
553km
給油
5.50L(Richmond)
8.60L(Juliacreek)
6.95L(Cloncurry)
シドニーから
7880km
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