■ 表紙に戻る
No75 2005/06/27
No74 2004/07/19
No73 2004/06/08
No72 2004/06/03
No71 2003/08/04
No70 2003/06/19
No69 2003/06/19
No68 2002/12/27
No67 2002/12/25
No66 2002/12/24
No65 2002/11/18
No64 2002/11/05
No63 2002/10/31
No62 2002/07/17
No61 2002/06/26
No60 2002/06/21
No59 2002/06/16
No58 2002/06/04
No57 2002/05/24
No56 2002/05/18
No55 2002/05/12
No54 2002/05/12
No53 2002/05/08
No52 2002/05/06
No51 2002/04/25
No50 2002/04/19
No49 2002/04/18
No48 2002/04/14
No47 2002/04/12
No46 2002/04/10
No45 2001/10/25
No44 2001/10/21
No43 2001/07/27
No42 2001/07/21
No41 2001/07/04
No40 2001/07/02
No39 2001/06/12
No38 2001/05/18
No37 2001/05/18
No36 2001/04/11
No35 2001/04/06
No34 2001/03/22
No33 2001/02/27
No32 2001/02/02
No31 2001/01/24
No30 2001/01/08
No29 2000/12/27
No28 2000/12/19
No27 2000/10/30
No26 2000/07/06
No25 2000/06/01
No24 2000/04/24
No23 2000/04/04
No22 2000/03/16
No21 2000/03/08
No20 2000/02/06
No19 2000/01/25
No18 2000/01/14
No17 1999/12/24
No16 1999/11/24
No15 1999/11/17
No14 1999/11/02
No13 1999/09/30
No12 1999/09/21
No11 1999/09/16
No10 1999/09/13
No09 1999/09/07
No08 1999/09/06
No07 1999/08/30
No06 1999/08/26
No05 1999/08/18
No04 1999/07/29
No03 1999/07/27
No02 1999/07/19
No01 1999/07/16

番外編
No.04 2000/06/08
No.03 2000/02/23
No.02 1999/12/06
No.01 1999/10/13

掲示板過去ログ
No12 2006/01/27
No11 2001/06/24
No10
No09
No08
No07
No06
No05
No04
No03
No02
No01 99/07/19
阿久津文庫とは
 
 
 
TOP > 阿久津文庫 > No.033
<<No032(01.02.02) No034(01.03.22)>>

サザンクロスツーリング:第33話
 投稿日 2001年02月27日(火)07時33分

 

 

9/19

今までいた海沿いの町はどこも冬とはいっても朝晩少し涼しい程度で
十分半袖半ズボンでOKだったのに、さすが内陸、朝方はだいぶ冷え
込んで寒くてよく眠れなかった。こんな感覚はブリスベン以来か。
7時半頃起きてシャワーを浴びたが、ほとんど水シャワー同然なので
かえって冷えてしまった。出発の準備をしながらお湯を沸かして
パンと粉スープだけの軽い朝食。なるべく走行時間を多く取りたいし
移動中は特に料理にもこらない。というかできないのだが。
朝はカップスープとビスケットで軽く済ましている。

9:00頃出発。
広い、それにしても広い。内陸とはこんなに広いものか。
ひたすら続く大平原に州道78号線と2本のレール。
平行して鉄道がひかれていて、たまーに貨物が通る。
およよ!と思ったのは、レールの上を走る車だ。
ランクルみたいな4駆なのだが、車体の前後に鉄道用の
鉄の車輪(台車)がついていて、レールの上を走れるのだ。
鉄道の保守作業用の車だろう。
ハンドルを持つ必要がないだろうから運転手は楽ちん。

内陸は交通量が少ない。たまにちょー大型のトレーラーとすれ違う。
有名なロードトレインってやつで、まさに道を走る列車。
後ろに2〜4台ものトレーラーを引っ張っている。
これがまた結構なスピードで走っているんだ。
自分の調子がいいと、このロードトレインに追いついてしまう。
抜こうと思って真後ろにつくと、いやはや、何両もの車体が
うねうねと蛇のように蛇行しているのがわかる。大丈夫かいな。
急にくねーってなって横転しやしないかと、見ていて冷や冷やした。

抜くのも必死。追い越しに出てもトレーラーの頭が遠い遠い。
なんせ全長300M、うそ50Mぐらいかな、でもでも、
300Mぐらいあるんじゃないかと思うほど長く感じた。

抜かれるのも恐かった。
ごぁーって右に並ばれて、いつまでたっても一番後ろが来ない。
まだだよ、まだこっちの車線に戻って来ちゃ駄目だよ、って祈る。
そのうち分かったんだけど、あれに抜かれる時は、抜かれる側が、
抜き終わったよっていう合図として、ヘッドライトをピカピカって
やってるようだ。うん、これからは僕もやろう。恐いんだもん。

そうしてずっと休み無く110km/hで走り続けた。
今日の目標距離は400kmぐらいを考えてたんだけど、
快調なペースで飛ばし続けられたのでどんどん進めた。
Richmond、Juliacreek、cloncurryと3回の給油。
JuliaCreekでハンバーガーとシェイクの昼飯も済ました。
走行中もあまり眠くもならないし広大な景色にも飽きがこず、
結局明日の目標だったMt.Isa(マウントアイザ)まで着いてしまった。

Mt.Isaは小さな町だがこの内陸では大都会。野宿は怖い。
町に入ってすぐキャンプ場があったが、リゾート施設のような
立派すぎるキャラバンパークだった。ちと高い。
他のもっとシンプルなキャンプ場が見つからなかったので、
町の入り口のインフォメーションセンターで調べて、
今夜はユースホステルに決めた。
町はずれの干上がった川沿いにある小さなYH。1泊7ドル。
川向こうに「KARATE」と看板を掲げた道場が見えた。
こんなところに空手を教える人がいるなんて日本もやるもんだ。

トランザルプの荷物を降ろしてビールを買いに出掛け、
YHのとなりの川べりに座って飲んだ。
今は乾期で全く水のないこの川も、雨期には水が流れるのか。

今日も昼間は35℃以上で暑かったが夕方から急に冷え込んだ。
今夜のYH客はぼく1人みたいだ。
冷え込んだので寝袋に毛布を掛けて寝る。
内陸の鉱山の町Mt.Isa。鉱山の夜景がきれいに見える。

*************************************************
9/19 Hughenden〜Mt.Isa
走行
 553km
給油
 5.50L(Richmond)
 8.60L(Juliacreek)
 6.95L(Cloncurry)
シドニーから
 7880km
*************************************************

 

  (06.02.24 一部リニューアル)
 

 

TOP ▲

Copyright 1996-2009DailyAfricaTwin All Rights Reserved  
Send E-MAIL to contact us
このサイト中の写真、文章は、撮影・執筆された方に帰属します。
無断使用、無断転載はご遠慮下さい。
利用規約・免責事項等については NOTICEをご覧下さい。