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「新型のココを是非見てほしい!【その2】」- 新型試乗レポート【7】

■新型アフリカツイン 試乗レポート
  『XRVオーナーは、新型にアフリカツインの夢を見るか?』【7】

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今日はマニアックな視点でひとつ。

『新型のココを是非見てほしい!【その2】』

アフリカツインが『オフロードバイク』であるならば、標準のオンロード重視のタイヤからよりオフロード寄りのブロックタイヤへと履き替えられる方もいらっしゃるはず。
自分も以前RD07でダート走行を楽しんでおりましたが、その時にちょっとだけ気を付けていた事があります。それは、

『フロントフェンダーとタイヤのクリアランス』。

RD07の場合、フロントタイヤを包み込むようなフェンダー形状となっていたため、ブロックハイトの高いタイヤを履いている時にマディ路面で泥を噛むと、フェンダー内側にタイヤが擦れる事がありました。
これはどうやら自分だけでは無かったようで、ダート走行頻度の高いオーナーは、XL600V Transalpのフロントフェンダーに交換したり、さらにそれにステーをかませてクリアランスを増やしたり、と一工夫していたのを思い出しました。

今回の新型アフリカツインは、画像のようにフェンダーとタイヤの間に約3.4cmものクリアランスを確保。
しかも、様々なブロックタイヤを履いてテストを行うことで、フェンダーとの干渉については問題無いことを確認済なのだとか。

ちなみに、今回のオフロード走行用試乗車のタイヤは、『Continental TKC80 Twinduro』。
開発の方に、「何故このタイヤを?」と伺ったところ、「いろいろ試してみた上で、これが相性が良かったので」との回答が。
開発において、ダートでも相当走りこまれているようです!

どこまでも『オフロードバイク』として開発された今度の新型は、本日(2016/02/22)より発売開始です!
気になる方は、今すぐ店頭へ!

2016/02/22 22:18
[元記事URL(facebook)]

[東京都] 新型アフリカツイン展示情報

※ 訪問される際は一度お店に電話等でお問い合わせ下さい。
※ 間違い等ございましたらご連絡ください。
※ 並びは順不同です。(掲載・修正順)
ホンダドリーム荻窪
http://www.sakurai-honda.co.jp/dream_ogikubo/
ホンダドリーム荻窪店長の桃原様より直接情報をいただきました
(ありがとうございます)
赤色を展示中。店長桃原様もご購入されたそうです。
2016/02/22 新しい写真を追加

hd荻窪

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ホンダドリーム豊島
http://www.sakurai-honda.co.jp/dream_toshima/
スタッフ秋谷様より直接情報をいただきました
(ありがとうございます)
シルバーを展示中。近日中に試乗車も用意されるようです。

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ホンダウエルカムプラザ青山
http://www.honda.co.jp/welcome-plaza/
森廣 たもつ様より(ありがとうございます)
トリコロールのDCT仕様が展示中

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ホンダドリーム西東京
http://www.dream-tokyo.co.jp/shop_nishitokyo/
Nobuo Matsumoto 様より(ありがとうございます)

 


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[神奈川県] 新型アフリカツイン展示情報

※ 訪問される際は一度お店に電話等でお問い合わせ下さい。
※ 間違い等ございましたらご連絡ください。
※ 並びは順不同です。(掲載・修正順)

ホンダドリーム川崎宮前

http://www.dream-tokyo.co.jp/shop_kawasaki-miyamae/

情報提供:佐々木様(ありがとうございます)
全色そろっているそうです

ホンダドリーム川崎宮前

ホンダドリーム川崎宮前-2

 


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「新型のココを是非見てほしい!【その1】」- 新型試乗レポート【6】

■新型アフリカツイン 試乗レポート
  『XRVオーナーは、新型にアフリカツインの夢を見るか?』【6】

ここからは、トピック的なディテールを、開発者のコダワリコメントとあわせてご紹介していきます。

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『新型のココを是非見てほしい!【その1】』

コックピット前方にそそり立つスクリーン。
これがなかなかに複雑な形状をしています。

テストの際に、プロジェクトのまとめ役がフルフェイスヘルメットで試乗しようとした際に、開発者が一言。

「このバイクはオフロードバイクなんですから、バイザー付きのオフロードヘルメットで評価してくれないと困ります!」

そしてその方は、慌ててオフロードヘルメットを買いに走ったんだとか。

開発者のコダワリとして、「バイザー付きのオフロードヘルメットでも、直進時はもちろん左右にバイザーを振った時でも風で煽られない形状にしたかった」そうです。
中央に大きく開けられた通気口や、フロントカウルとの間にある隙間など、これらは徹底的にテストを繰り返した結果です。

是非とも試乗して、体験してみてください!

※このレポートは、あくまでも素人であるワタクシ内田による、試乗会における素直な感想と過去のアフリカツインや同カテゴリ他社車両を所有した経験からの考察を交えたものです。実際に新型を購入された方々が、異なる印象を持たれる場合も当然ございます。その点について、予めご容赦いただいた上で、一つの「読み物」として妄想を膨らませていただければ幸いです。

2016/02/21 22:58

「RD07からの進化を、スペックデータから考察する」- 新型試乗レポート【5】

■新型アフリカツイン 試乗レポート
  『XRVオーナーは、新型にアフリカツインの夢を見るか?』【5】

 

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試乗記だけで簡潔に全てを伝えきれないのは、自分の未熟さゆえお許しを。
(そして、今回も長文です。読みづらくて申し訳有りません)

『RD07からの進化を、スペックデータから考察する』

一部は試乗記の中でもお伝えしましたが、RD07の生産終了から15年という時を経てリリースされた今回の新型は、全てにおいてアップデートがなされていると考えて差し支えないと思います。
自分、以前はカタログを眺めては馬力やらシート高など、数値を比較・検討して一人楽しむという、ありがちなスペックオタクでした。(一応過去形にしておきます)
ということで、今回のアフリカツインにおいてもスペックの数値からちょっと考察してみたいと思います。

まずスペックデータの最初に出てくる【型式】ですが、今回の新型は『SD04』。おや、どこかで聞いたことがありませんか?
そう、2型のアフリカツインの型式が『RD04』でしたので、それと一文字違いという何たる偶然。ちなみにホンダ車の型式番号は、最初のアルファベットは確か排気量区分だったかと思います。(『R』は750ccクラス、『S』は1000ccクラスだったはず)
そして、エンジン型式に至っては『SD04E』となっており、RD04・RD07に搭載されていた『RD04E』とこれまたそっくりです。
ニヤリとしてしまったのは、自分だけでは無いはず!と勝手に信じて次に進みます。

3寸法(全長・全幅・全高)と軸間距離については、いずれも新型が少しだけ大きくなっています。とはいえ、これは見た目ほどの違いはありません。
視覚的にそそり立つように見えるスクリーンですが、これはアッパーカウル前端部の位置が後退したことで、それに伴いスクリーンの角度が起きているため。
そして、最低地上高(グラウンドクリアランス)ですが、これがRD07の195mmに対して新型はなんと250mm!これにより、アンダーガードのグラウンドヒットや、フロントタイヤの巻き上げた石でアンダーガードが派手な音を奏でることも少し減るかもしれません。

シート高は同値の870mmですが、先日お伝えしたようにシート前端部がスリムになった新型は、さらに足付きが良くなっています。さらには工具無しで20mm下げることができるため、街中における足付きの不安感もさらに解消されることでしょう。
しかも!オプションではありますが、今回はさらに低いローシートも用意されており、ノーマルから30mmダウンとなります。一番低い状態では820mmとなることで、「これなら乗れるかも!」と思える方が多いに増えると思われます。
ちなみに比較としては、CRF250Lのシート高は875mm、ヤマハのセロー250では810mmとなっていますので、決してアフリカツインのシートが高いわけでは無い事がお分かりになるかと思います。

燃料消費率においては、60km/hの定置燃費ではRD07の25.2km/Lに対し、新型はなんと32.0km/Lと250ccの排気量拡大にもかかわらず、25%の燃費向上を果たしています。
そしてこの結果を受けて、フューエルタンク容量が23Lから18.8Lとサイズダウンしながらも、400kmの航続距離を確保しているのだそうです。(カタログ上は18Lと表記されていますが、開発者から欧州と同容量となる18.8Lと伺っています)

タイヤサイズは、フロントが90/90-21とRD07と同サイズですが、リヤが150/70R18と『オフロードバイク』としては一般的となるF21・R18インチとなっています。
標準装着のリヤタイヤはラジアルですが、前後共チューブタイプとなっています。
開発陣に「KTMの1190ADV-Rは同サイズでもチューブレスですが、なぜチューブタイプを採用したんですか?」と伺ったところ、「オフロードバイクだから、林道などでパンクした時にチューブの方が対処しやすい。また、山奥などでのパンクにおいても、チューブならばちゃんと帰ってこられる可能性が高いから。」なんだとか。一体、新型は我々をどこまで連れて行くつもりなのでしょうか。(笑)
いずれにしても、1990年頃にモトクロッサーのリヤタイヤが、軽快感やダイレクト感、トラクション向上などを求めて18インチから19インチにサイズアップされたように、今回の新型も17インチから18インチに変更されたことで、非常に軽快感のある走りが楽しめました。
90扁平の17インチだったRD07も、接地感の高さや乗り心地の良さというメリットを持っていたと思いますが、新型の現代的なハンドリングはこのタイヤサイズも一役買っていると考えて間違いないでしょう。

車両重量ですが、RD07では乾燥重量207kg、車両重量234kgでした。車両重量は、現在の装備重量と同じと考えてよいと思います。
そして新型ですが、MT車で232kg(!)、DCT車で242kg。驚いた事に装備重量ではRD07よりも軽いという衝撃の事実!もちろん、タンク容量の差もありますが、それでも「乾燥重量はほぼ同等である」と開発陣が話しておりました。
ちなみに、KTMで一番ホットなトラベルエンデューロである1190ADV-Rは、半乾燥重量で217kg。これには23Lの燃料は含んでおらず、ガソリンの比重が0.72?0.76であることを考えると、装備重量では233.56kgとなり、新型アフリカツイン(MT車)のほうが少しだけ軽い!という結果に。(ガソリン比重0.72として換算。23L×0.72=16.56kg)
もちろん、1190ADV-Rは150PSというハイパワーエンジンを搭載していますので、それを受け止める車体がアフリカツインより強靭であることは想像に難くありません。
とはいえ、「READY TO RACE」を標榜するメーカーのホットバージョンと同等の重量と考えただけで、ちょっとワクワクしてしまうのは恐らく自分だけではないでしょう。

最後に今回の新型において、自分的にかなり驚いたのは【変速機】です。
実はRD07の『5速』に対し、新型は『6速ミッション』を搭載してきたのです!
排気量拡大に伴いトルクが拡大されたことにより、ワイドレシオ化と同時に変速段数を減らす。実際、ヤマハのセローが225ccから250ccになった時に、ミッションが6速から5速とされています。しかし、段数が減ることでシフトダウンにおけるギア比の変動が大きくなり、林道や荒れた路面においてはリヤホイールのロックなどに気を遣うことにもなるかと思います。
事実、RD07の5速レシオもかなりワイドな設定となっており、オンオフタイヤでは林道などでリヤを振ってしまうことが少なからずあったとを記憶しています。(もちろん、自分の腕が未熟であることも大きいのですが。)
新型は6速ミッションとすることでギア比の変動幅を小さくし、さらにスリッパークラッチと組み合わせることで、リヤホイールをロックしにくく路面追従性を高めていることが考えられます。
タイヤがホッピングせずに路面に追従していれば、当然リヤブレーキの効力が効率的に減速へ繋がります。
そして、変速段数を増やしながらも、RD07とクランクケース幅を同サイズに収めてくれたことに、スペックオタク(笑)としては感動を禁じえませんでした。

いずれにしても、様々な進化を遂げているであろうことを、乗る前から妄想し続けておりましたので、今回の試乗会においてそれが確証に変わったことがとても嬉しかったです。
と、それを伝えたかったためだけに、ここまで長い駄文となってしまったことをお詫び申し上げます。
次回はもう少しコンパクトに。。。(反省)

(それでも続く)

※このレポートは、あくまでも素人であるワタクシ内田による、試乗会における素直な感想と過去のアフリカツインや同カテゴリ他社車両を所有した経験からの考察を交えたものです。実際に新型を購入された方々が、異なる印象を持たれる場合も当然ございます。その点について、予めご容赦いただいた上で、一つの「読み物」として妄想を膨らませていただければ幸いです。

「もちろんオンロードもイケるよね?」- 新型試乗レポート【4】

■新型アフリカツイン 試乗レポート
  『XRVオーナーは、新型にアフリカツインの夢を見るか?』【4】

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『オフロードバイク』ということで、ダートでの試乗記に熱くなり過ぎてしまった自分にちょっと反省。

「もちろんオンロードもイケるよね?」

オンロードでの試乗は、DCT車の割り当てでした。コースは、ここモトスポーツランドしどきをスタートして林道・県道を通り、高速道路を一区間走ってくるという1時間ほどのもの。
オフロードコースでの試乗ですっかりDCTに信頼をおいた自分は、モードセレクターを迷うことなく『Dモード』に。「オンロードでの試乗だから」ということで、トルコンは介入度の高い『レベル3』を選びました。
出発してすぐに鋭角に右へ折れると、すぐに林道に突入。てっきり舗装林道だと思っていたら、これがちゃんとダートでした。ヒルクライムということでスロットルを開けた瞬間に、トルコンがフル介入。(こればっかり) 今回も『レベル1』に介入度を下げました。

タイヤがオンロードを重視した標準装着品なので、ダートでの無理は禁物。しかしそういう時こそ、上りではトルコンが絶妙な効きを示してくれます。山の稜線に沿って緩やかにアップダウンを繰り替えすダートでも、DCTはそれを知っているかのように自然な制御をかけてきます。上りであればミッションをホールドし、下りに入れば自動的にシフトダウン。コーナー進入に向けてブレーキをかければ更にもう一段落とす。これほど走りに集中できるDCTは、先の分からないツーリングでこそ効果を発揮するものと思われます。ますますMT車を予約した自分の判断を少しばかり恨んでみたりもしますが、そこは『乗りこなす楽しみ』がたっぷり残されているとポジティブに捉えることにします。

閑話休題。
試乗車で転ぶのは絶対にマズイと考えていたので、林道でもABSを入れたままで問題ない速度で走っていました。しかし、右コーナーを曲がったところでそこに見えたのは、路面いっぱいに広がる雪と氷の世界。フロントのABSはカットできないので、前後ともABSが効きっぱなしでアイスバーンに突入。さすがに一瞬リヤが大きく振り出されて肝を冷やしましたが、左足で路面を蹴って姿勢を回復。事なきを得ました。ロング化されたスイングアームが、挙動を穏やかにしてくれたのでしょうか。そして、RD07と同じ870mmのシート高にもかかわらず、シート前部がスリムな形状となっているので足が付きやすかったことも功を奏した形です。

ちなみに、今回の新型はフロントブレーキにラジアルマウントの対向4ポッドキャリパーをダブルで備えています。組み合わせられたフローティングのブレーキローター径は310mmと、最新のロードバイクのコンポーネントに引けを取りません。にもかかわらず、ダートにおいても効き始めは非常に穏やかで、握るにしたがって効力が増してくるような設定になっています。これも、アフリカツイン用に専用チューニングされたものとのことで、ピストンシールなどに専用の味付けがなされているのだとか。どこまでも『オフロードバイク』として作りこまれた新型に、惚れ惚れとせずにはいられません。

林道を抜けて県道まで下りると、気持ちの良い中速コーナーを左右に切り替えしていきます。ここでも、フロントタイヤ位置がライダー側に近づいた恩恵として、非常に自然なハンドリングとフロントからのインフォメーションを感じることができます。従来21インチタイヤでは少し遠回りするような印象を持つこともありましたが、今回の新型のパッケージングがロードバイクほどクイックではないものの、それを自然に感じさせてくれるのだと思います。
ちょっとしたストレートでスロットルを大きく開けてみましたが、これがまた弾けるような速さです。まさかアフリカツインに乗っていて、ここまで『痛快な加速』を味わうことができるとは思いませんでした。ヘルメットの中で、思わず笑ってしまったのはここだけの話です。

また、新型は排気音がまた最高なのです。Vツインからパラレルツインになったにも関わらず、不等間隔爆発とすることにより、サイレンサーから吐き出される音は正にアフリカツインの『それ』。これだけでXRVオーナーであれば、思わず笑みがこぼれることでしょう。そして、サイレンサーエンドの位置がRD07よりも高く引き上げられたことで、より迫力のあるエキゾーストノートが楽しめます。
ちなみに、欧州向けのフルパワー98PSに対し、国内仕様は92PSと少々抑えられていますが、その味付けはサイレンサーの上下テールパイプ径を一回り絞っているからだとか。この差を体感できるとすればトップエンドのみで、中低速域に関してはフルパワー仕様となんら遜色は無い!と開発陣が太鼓判を押していた事をここに記しておきます。

実は試乗コースを間違えて、高速道路に乗り損ねてしまったのが心残りです。開発者から「新型の防風性能を是非体験してみて下さい!」と言われていたのですが、高速道路において試すことが出来ませんでした。県道のストレートで少し大きくスロットルを開けてみましたが、バイザーの付いたオフロードヘルメットでも一切振られることはありませんでした。もちろん完全に風を遮るのではなく適度に当たるのですが、スクリーン下部に空気の通気口を設け、スクリーン外側と内側の圧力差を少なくすることで、空気の流れを調整しているのだそうです。

夕方ともなれば2月の福島はさすがに寒く、モトクロスグローブで公道試乗に出てしまったことを激しく後悔しましたが、オプションのグリップヒーターが装着されていたことでとても助かりました。ホンダ純正用品であるこのグリップヒーターは、グリップ径が通常のグリップとあまり変わらないため、操作性を犠牲にしていないのが特徴です。贅沢を言ってしまえば、オフロードバイク用として、もう少し滑り止め効果の高いグリップパターンのものも用意されると良いと思います。とはいえ、擦り減ってしまった場合はヒーターユニット一体の交換となるので、コスト的に現実的ではありません。滑りにくさと耐摩耗性のバランスを考えたときには、現状のものがベストなのかも知れません。

無事に試乗車を返し終え、自分のような素人に対しても開発者の方々が様々に感想を聞いてきます。新型の素晴らしさに感動しっぱなしで特に不満などあろうはずもないのですが、なるべく多くの方に『わが子』の印象を聞かせてほしいのでしょう、そこに開発陣の新型に対する思い入れと愛を感じずにはいられませんでした。

今回の試乗会は、たまたま自分が日刊アフリカツインのメンバーとして参加させていただきましたが、皆様におかれましても何はともあれ一度はこの新型アフリカツインを体験されることを強くお勧めいたします。ご自身の『アフリカ愛』が深ければ深いほど、それに比例して感動の度合いが大きくなること間違いなしです。その上で、財布のひもが緩んでしまったり、ローン用紙に捺印するような結果になったとしても、当方は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承くださいませ。
ただし!試乗に当たっては、その誘惑を断ち切るには強い覚悟をもって臨む必要があることを、予めお伝えしておきます。

取り急ぎの試乗レポートとしては、今回にて終了となります。駄文ではありますが、最後までお読みいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

(でも、まだ続く)

※このレポートは、あくまでも素人であるワタクシ内田による、試乗会における素直な感想と過去のアフリカツインや同カテゴリ他社車両を所有した経験からの考察を交えたものです。実際に新型を購入された方々が、異なる印象を持たれる場合も当然ございます。その点について、予めご容赦いただいた上で、一つの「読み物」として妄想を膨らませていただければ幸いです。

 

[山口県] 新型アフリカツイン展示情報

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ホンダドリーム山口

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「ところで、走りはどれだけ進化してるの?」- 新型試乗レポート【3】

■新型アフリカツイン 試乗レポート
  『XRVオーナーは、新型にアフリカツインの夢を見るか?』【3】

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前回のレポートの際にミッションの印象を中心に語りましたが、今回のテーマはこれです。
「ところで、走りはどれだけ進化してるの?」

RD07の最終型が生産終了して15年。その間に、バイクの基本パッケージもいろいろと様変わりしています。今回の新型アフリカツインにおいても、『フューエルインジェクション化』と『ABSの採用、』『電子制御の採用』があげられます。特に『電子制御の採用』による走りの変化は大きく、一番のトピックはもちろん『DCT』ですが、『セレクタブルトルクコントロール(以下トルコン)』もオフロードでの走行性能に大きな影響を与えていると考えられます。

最初の試乗枠では、オフロードコースをMT車で走りました。『ABS』については後輪側だけはスイッチでカットできるので、当然OFFに。『トルコン』がメインキーON時は初期設定値の介入度が最大の『レベル3』となっているので、まずはそのままコースに乗り入れました。

コース自体はドライコンディションだったのですが、入り口付近に一部ぬかるみがあり、慎重に徐行で進入したにもかかわらずスロットルオンでトルコンがフル介入。「絶対に空転させない!」という強い意志(笑)を感じましたが、さすがにこのままではオフロードは走れません。

『レベル1』に介入度を下げてコースに入ります。このレベルであればかなり自然な効き具合となり、そこそこ開けてもしっかりとレスポンスよく車体が前に進みます。
試乗会場である『モトスポーツランドしどき』の土質は、山砂を中心としたサンド質。ここまでのドライ路面であれば、トルコンは『OFF』にしても問題なかったと思います。

そして、何よりも速い!

RD07比でパワー・トルクともに約1.6倍。にも関わらず、RD07の車両重量234kgに対して、新型(MT車)の装備重量はなんと232kg!排気量が33%大きくなっているのに、車体は軽くなっているという驚異のパッケージングに、開発陣の意地を見た思いです。これで遅いわけはありません。。(タンク容量が4.2L減っていますので、乾燥重量という点ではほぼイーブンとのこと)

しかし、オフロードはエンジンパワーだけで走るものではないのは、皆様ご承知のはず。それを活かす優れた車体があってのことです。
今回のレポートに貼っている画像は、このコースのフィニッシュ地点にあるジャンプの着地シーンになります。これは決して後ろが跳ね上げられてのものではなく、このバイクなら大丈夫との確信のもとにフロントから着地させています。

ビッグオフの場合、エンジンや燃料の重さからフロントヘビーになりがちなので、意図的に後輪から着地させる事が多いと思いますが、新型は安心してこの姿勢で着地できるのです。シャシーと足回りがどれだけしっかりしているのか!その感動が少しでも伝われば幸いです。

ホイールベースはRD07比でプラス20mmとなっていますが、スイングアームピボットからフロントのアクスルシャフトまでの寸法は逆にマイナス8mmとなっており、その分スイングアーム長が伸びています。ライダーからフロントタイヤが近く感じられるようになったことで、コーナリング時におけるフロントタイヤのグリップ感や路面からのインフォメーションが掴みやすくなっていると思われます。

また、倒立化されたフロントフォークのインナーチューブ径は45mmとなっており、プリロードを含む伸び圧減衰とあわせてフルアジャストが可能となっています。
技術説明で伺ったところによれば、43mm径も検討されたそうです。しかし、足回りの開発担当の方が「アフリカツインはオフロードバイクだから、45mmじゃなきゃダメなんです!」と熱く説得されたのだとか。その方、Bajaなどにも多数参戦されている、エンデューロ業界では『チカチカさん』の愛称で呼ばれるオフロードエンスージャスト。そういう方の熱意があって、エンジンを活かす車体設計が出来上がったと言えるでしょう。

その足回りが取り付けられる骨格であるメインフレームも、変形したオーバル形状となっており、RD07に対して縦方向でほぼ1.5倍の幅を持つ強靭なものとなりました。そのフレームにエンジンを固定するためハンガーは、なんと6箇所。それだけしっかりとしたフレーム部材だからこそ、前後フルアジャスタブルとされた足回りが素晴らしい仕事をしてくれるのだと思われます。

サスペンションストロークは、フロント230mm・リヤ220mm。ちなみに数値上ではありますが、KTM 1190ADV-Rのサスストロークは前後ともに220mm。この事から、今回のアフリカツインがどれだけオフロードパフォーマンスを重視したのかを、垣間見る事ができます。

このしどきのコースには、スタート直後に大坂上りがあり、そこも走らせていただきました。3速でそこそこ開けたつもりですが、途中にできた砂の轍を横切る際にも、ロング化されたスイングアームがしなやかに追従し、リヤ回りが暴れる事はほとんどありませんでした。

1段目を登ったところで右からショートカットして下りるコース設定とされていましたが、本来のコースであれば2段目を上りきるところでそこそこ飛べるレイアウトでしたので、是非ともそこをこのバイクで走ってみたかったところです。

途中でDCT車にも試乗できましたが、先般のレポートに書かせていただいたように、MT車と全く遜色なく走る事ができたのには大変驚きました。

(続く)

※このレポートは、あくまでも素人であるワタクシ内田による、試乗会における素直な感想と過去のアフリカツインや同カテゴリ他社車両を所有した経験からの考察を交えたものです。実際に新型を購入された方々が、異なる印象を持たれる場合も当然ございます。その点について、予めご容赦いただいた上で、一つの「読み物」として妄想を膨らませていただければ幸いです。

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ホンダドリーム松山

http://www.dream-matsuyama.co.jp/

 

ホンダサービス日野I

http://hs-hino.com/h/

HPによると試乗車ありとの情報

 


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ホンダドリーム広島

http://www.dream-chushikoku.co.jp/hiroshima/index.html
正岡 様 眞田 様 提供(ありがとうございます)
現在赤色を展示中

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ホンダドリーム福山
http://www.dream-chushikoku.co.jp/fukuyama/
眞田様より続報です(ありがとうございます)
2月18日にアフリカツインが入荷・展示予定

 


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