(PR) twitterやfacebook窓口もあります。(2013/02/02)
お久しぶりの原色図鑑。久しぶりの更新はやひ@筑後久留米さんです。なかなか2輪で走ることのできない韓国をツーリングされたそうです。
やひ@筑後久留米です。
■バイクに乗り始めたきっかけ
大学の卒研に入ったときまではバイクに興味があまりなかったのですが、同じ研究室の同期がバイクの魅力を滔々と語り始め、その魅力にはめられてしまったことがきっかけでした。
■アフリカに乗り始めたきっかけ
アフリカツインに乗る前はSL230に乗っていたのですが、ある日、ホーンが脱落して修理に持って馴染みのバイク屋に行った時のこと、別のお客さんから車検で預かっていたアフリカツインを、じーっと眺めていたらバイク屋の店長から背中を押されました。3時間で陥落です。
■ アフリカツインに乗る前までの印象
中免取りたてのとき、某黄色地に赤文字の看板のお店での話しなんですが、友人とバイク談義に花を咲かせながら、何に乗ろうかと色々なバイクを見ていると、とてつもなくでかいバイクに遭遇しました。そのバイクはほかのどのバイクよりも存在感が大きく、跨ってみるとセンタースタンドを架けていたためかまったく足が届かなかったのを覚えています。それ以来、買うまでは、”こんなバイクに乗れる人なんて日本人にはいないよねぇ”と友人と言い合ってたことをよく覚えています。まさか自分がそのバイクに乗るなんて…。
■ アフリカの好きなところと嫌いなところ
好きなところ:行動範囲が格段に広がります。特に1日に1000km超のツーリングでも可能だというところですね。東京を基点に考えると、東北のオフロードに自走でいって帰ってくることが出来るのはこのバイクぐらいじゃないですかね。短距離~超長距離まで、ダートから高速道路までをソツなくこなすバイクはほかに見当たりません。一番日本という土地のサイズにあったバイクじゃないですかねぇ。
嫌いなところ:とにかく重い。オフ車とは思えない重さ。林道でのたちゴケはまだ数えるほどしかないですが、よろっと来たら最後、絶対立て直せません。あと、停めるところに気を使いますね。どこにおいても目立ってしまうので、盗まれないか心配です。
■アフリカで行った所で印象的なところと、これから行ってみたいところ
いままでいろんな所に行きましたが、国外に一緒に出たバイクはこれだけです。2001年8月に行った韓国・北朝鮮ですね。北朝鮮の金剛山というところをバイクで走りました。これから行きたいところですか?難しいなぁ…あえて言うなら6大陸制覇かな。
今回は久しぶりの原色図鑑ということで ここで紹介した海外ツーリング以外の写真を 秘蔵アルバムコーナーを特別付録として大公開! (やひさんありがとうございます)。詳しくは コチラをクリック
■韓国・北朝鮮ツアー参加までのいきさつ
はじめてハングル文字を見たのは小学校中学年のときでした。家族と南阿蘇の温泉にドライブに行き、そこで見つけたカメラのフィルムに書かれていたのがハングル文字だったのです。ハングル文字が珍しくて買って帰った記憶があります。そして、中学になり、AMラジオの深夜番組をよく聞くようになると、福岡という場所であることから、韓国の放送が混信することもしばしば。
高校生になり、街へ出るようになると、意外にも街中でハングル文字を見る機会が多いことに気づきます。大学生になり、同じ研究室にいた交換留学生の韓国人と仲良くなりました。就職で、福岡から東京に出てバイクがらみの交友関係を色々と築きあげたころ、賀曽利隆さんに出会うことになりました。最初は遠くの世界の人だと思っていたんですが、キャンプでは意外にも気さくだった印象があります。そんな賀曽利隆さんが韓国にいったという話を耳にしたのです。
もちろん、韓国に興味をもっていたので、そのツーリングに興味が湧かないわけがありません。育った環境も環境ですから、はじめに外国旅行に行くのは韓国と心に決めていたこともあり、俄然興味が湧きました。
外国を自分のバイクで走れると思うとテンションも上がってくるというものです。
賀曽利隆さんの情報によると、世界初のそのツアーに参加する人を募集するらしい、バイクの持ち込みも出来るかもしれないらしいんだけど、詳細がわからないということでその話は行ったん立ち消えになりました。
しかし、その当時賀曽利隆ONLINEというサイトの掲示板を通じ、色々情報が飛び込んできたのです。その中の一つの書き込みで主催者がKMF(韓国モーターサイクル連盟)という団体であるということがわかってきました。
KMFのサイトを訪れると、確かに募集しており、詳細な情報についても掲載されていました。
しかし、今度は次の難問にぶち当たりました。日本からどうやって韓国にバイクを持ち込むかという問題です。現在は解禁されていますが、当時は韓国への二輪の持込は規制されていて、不可能でした。そこで情報をとにかく集められるだけ集めました。韓国へ持ち込むには、陸路がない以上、空路と海路になります。海路はどのような航路があるのか、飛行機にバイクを載せるためにはどのような手段があるのか…。
次に困ったのは、関税の問題です。当然、持ち込み禁止ということは、関税に関する書類や手続きも存在しないのです。KMFに問い合わせたところ、とある団体があり、そこがカルネを発給していて、そのカルネがあれば関税がかからないとの事。そして、通常はJAFのカルネを使用するが、今回に限ってはその団体の発給するカルネを使用して持ち込めという話しでした。しかし、当の発給団体に電話したときに、担当者はそのことを知らず、話が通じません。
なんとかして、KMFから話をつけてもらい、発給申請にまでこぎつけたのですが、次に問題になったのはお金。個人でカルネ発給をするためにはバイクの評価額と同じ金額のお金を用意しなければならないと言われます。ちなみに評価額は50万。当時、会社の寮を出たばかりで、引越しや、アフリカツインのローンでひーひーいっていたところに、このツアーですから、当然お金があるわけではありません。ボーナスは出ましたがローン返済で目減りし、ツアーの料金自体もギリギリの状態でした。
お金がないと何も出来ないのは世の常なのですが、一度ついた火はなかなか消えません。
さらに、フェリー会社に問い合わせてみると、今度は船が一杯で予約が取れないとのこと。万事休す。しかし、さらに話を聞いてみると、なんと、1団体、キャンセル待ち予約をかけているところがあるとのこと。ということはその団体と話をしてみるべく、連絡先を聞き出しました。
そして、連絡した先がBMW-MOJ(BMWモーターサイクルオーナーズクラブ日本支部)だったのです。じつはカルネ発給団体に事前に聞いていたのですが、団体扱いであれば、一時金2万円弱を払えば、担保金50万円は用意しなくても良いことになるのです。渡りに船ということで、BMW-MOJに連絡をとり、仲間に入れてもらうことになりました。
そして船の予約がとれ、出発前前日になりようやくカルネが発給されたのです。綱渡りの連続でしたが、なんとか韓国、北朝鮮にバイクを持ち込むことが出来、これらの写真を撮ることが出来ました。
その後の話はさらに長くなるので、私のサイトの自動二輪的頁に掲載してますのでそちらをご覧ください。
Yahhy's homepage!http://www.geocities.jp/yahhys/JP/
やひさんありがとうございました。
(06/03/22掲載)