サザンクロスツーリング:第04話


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・・・旅の続き。

ファームステイ先がわからず、できない英語で電話してみた。 予想通り何を言っているのか全然わからなかったのだが、 とにかくGoulBurnにいることと、 迎えに来てくれ、ってことは伝わったようで、 30分ぐらいしてお姉さんが迎えに来てくれた。 既に夜道だったが、先導の車についてファームへ。 夕食はメキシコ料理。 暖炉の前でファームの人とした雑談が楽しかった。 もちろん半分も理解していないのだが。 大陸北部の、無給油区間が500km以上になる場所について、 詳しく教えてもらうことができた。 余裕をみるとすれば、予備のジェリ缶10Lは必要だなあ。

朝起きると外は氷点下。 内陸の秋(冬)は非常に気温が下がる。 やはりその海沿いと内陸の差は日本とは比較にならない。 何で昼と夜の気温差が25度もあるんだー。おかしくなってくる。

寒さで体がガチガチだったが、シドニーに向けたハイウェイを 昨日と反対方向にひたすら走り、自分にとって初めてのツーリングはなんとか無事に終了した。

初めて乗った乗り物で初めて走った外国の道、 よくもまあ何ともなく終えたものだが、 シドニーに帰った夜は、緊張が急に解けたのか、 全然食事が喉を通らなくて、高揚した気分がしばらく続いた。 このGoulBurn~シドニー間を、思い出の道として、 半年後にまた走ることになるとは、この時は予想もしなかった。

さて、こうしたミニツーリングを幾度か重ね、 次第にバイクにも慣れ、キャンプ用品などの調達も済み、 大陸1周へと旅立つ決意が高まってきた。 大陸北部は雨期(夏)の間は通行困難になるため、 冬の間に北部を通過できるよう、半時計周りで行くことに。

7/21僕のバイク初心者ぶりを心配してくれている日本人の仲間に 見送られながら、2ヶ月間住み慣れたシドニーを出発するのです。 正直言って出発したくなかった。やっと緊張せずに生活できるぐらいに 慣れてきて、楽しむ余裕ができたのに、 また緊張の連続に突入するのは、なんだか気が重い。

でも、行かなきゃ。そのために来たんだもん。 さあ出発だ。このときオドメータは1380km。
では、またの機会に。。。
  
 (06.03.03一部リニューアル) 
投稿日 1999年07月29日(木)00時00分

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