サザンクロスツーリング:第03話


 

このところ忙しくてなかなか書き込みもできず失礼しております。松本さんもこんばんわ!
さて、とりとめもなく前回の続きを。いつまで続くかわかりませんが(笑)
シドニーでバイクを手に入れた私は、 せめて立ちゴケせず普通に走れるようになるために、 日帰りで行ける近郊の街などへのショートツーリングをして、 少しでもバイクに慣れる練習を続けました。しかし前途多難。
初めてのショートツーリング。
オーストラリア(シドニー)に来たのが5/21、 バイクを何とか買ったのが6/28、 そしてそのすぐ翌6/29、始めてのショートツーリングに 早速出掛けた。バイクを受け取った翌日である。少しは実物のバイクを もうちょっと観察するとか、そんなこと全然頭になかったのである。 ちょっと焦っていたのだ。とにかく早く乗れるようになりたかった。
行き先はオーストリアの首都キャンベラ、 のはずだったが、その途中にあるGoulburnという街で 体験ファームステイ(1泊のみ)をやっているところが あるのを知ったので、そこまでの1泊2日ということで出発した。
バイクのことなんてよくわからなかった僕は、 新車の慣らしなんて知らないのだ。 周りの車のペースにあおられて無我夢中で走った。 するとそこはやはりオーストラリア郊外、広いわ空いてるわ、 いきなり140km/hで走っていた。 ずっと後になって、別に慣らしも何もしなくても別になんとも ないもんだな、なんて呑気なこと考えたのだが、やっぱ慣らしは 必要だったのだろうか。まあ、その頃の僕にはそんなこと どうでもよかった。なんせ知らぬが仏とはよく言ったものだ。
初めて走るオーストラリアの郊外。道端には車にひかれた カンガルーの死骸がたくさん転がっている。 バーストしたと思われるトレーラーのタイヤ片も多かった。 ハイウェイを走る大型トレーラーの速いこと速いこと。
シドニーからGoulburnまで約250km。 この国でこの距離は、下手すりゃ軽い買い物程度と 思っている人も多いぐらいの距離感覚なのだが、 初めてバイクに乗る僕にとっては結構果てしない道に感じた。
シドニーから100kmぐらい来たところで、 急にプスンプスンとエンジンが止まりかける。 なんだなんだ。僕には全くわからない。 まじー。新車でも故障するん?!! いやいや、そうそう故障するもんじゃありません。
そうです、単純なガス欠。新車で買って、 ろくに燃料入れずに郊外に飛び出したのでもう空だった。 へーえ、リザーブってのがあるんだ、なんてその場で 感心したりしている。 オーストラリアの東海岸にあたる地域は、 無給油区間は長くても100kmぐらいなのだが、 北部や西部では、最長で500~1000kmぐらいの 無給油区間もあり、気温は昼50度、夜氷点下という ところもある。
こんな街の近く(といっても周りは地平線しか見えなかったが)で、 ガス欠しているようじゃ、こりゃ大陸1周ツーリングにはまだまだ 出られないぞ。知識の上でも修行しないと命に関わる。
さてシドニーから250km。目的地のGoulburnに着く。 でも、ステイ先のファームがどこにあるのか全然わからない。 なんとか見つけなきゃ。
すいません長文になってしまいましたね。またの機会に続く・・・

投稿日 1999年07月27日(火)04時00分 
 (06.03.03一部リニューアル)

 

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