朝6時、モンゴルでの初キャンプから目覚める!昨夜は快適な睡眠だったよ・・・と言いたいところだが、昨日の朝からお腹の調子が悪く昨晩は絶好調で2時間起きにトイレに行く始末、要は下痢だ!日本での準備の忙しさから開放されモンゴルに着いてからビールを飲みすぎたのが原因だろう、しかもBチーム3人そろってである。朝からオフィシャルにお願いし薬とありがたいお言葉!?を頂だいする。やれやれだ!オフィシャルテントの前に前日のリザルトが張り出されている。私はなんと総合3位!水田隊長は4位につけている。昨日前半から飛ばしていたライバルチームのBTM1はそろってミスコースしたようで朝から渋い顔だ(笑)スタートの時間が近くなり列に並ぶと私の前にはパリダカ完走者の#29細野選手とモンゴル人最速ライダー#3ガントルガ選手が並んでいる。こうなるといやがうえにも気持ちが高ぶってくる。今日もやったるで!
スタートしてから5速全開のピストが延々と続く、たまにシケインのようなコーナーで減速するだけだ、全開で走っているが先行している選手は影すら見えない。そのうち#25伊藤選手と#26武藤選手に抜かれる。こちらも全開で走っているが明らかにトップスピードが向こうの方が上だ!くやしい!!丘の上のピストを走っていると地面に大きい影が後ろから現れた!ヘリである。撮影しているのでは?と思い気合を入れる!?が、そのまま通りすぎてしまった(泣)気を取り直し走っていると武藤さんがピストの横に止まっている。『大丈夫』と声をかけるも反応が無い、でも大丈夫そうなので先に行く。(後で聞くとパンクしたそうだ)朝のブリーフィングで今日はハイスピードなルートです。と言う通り常に全開!で調子に乗って走っていると、たまに草に隠れた石に乗り上げドッカンと突き上げられる。その度に肝を冷やしペースを落とすが知らぬ間にペースは元に戻っている。ライダーにとってスピードとは魅力的なものであり、とても危険なものでもあると再確認する。
RCPまで残り20kmほどになったとき突然エンジンが吹けなくなった!?ガス欠である。私のタンクには左右にコックが付いていて通常左だけ使用状態にしていたがそれでも残りは5L前後、RCPまでは大丈夫と思うがそれにしても意外に燃費が悪く14km/Lだ!RCPに到着するとすでに#3ガントルガ選手と#25伊藤選手が到着していた。私もガソリンを給油しホッと一息と思ったところで忘れていた?腹痛が・・・辺りを見回すが360度何も無く諦めて近くで用事を終える(失礼)その後、マシン整備をしているとガントルガが何やら話しかけてくる。もちろん言葉はわからない?が、どうもプラグレンチを貸してほしいと・・・工具はちゃんと持って走ろうねガンちゃん(笑)
私がRCPを出発するころになってようやく水田隊長が到着した。彼は途中で完全にガソリンがなくなったらしい・・・(合掌)RCPをスタートしてからいくつかの集落を通りすぎたが毎回スムーズなナビゲーションができない!いつも集落に近づく前にコマ図を先送りして集落に入ってから出て行く方向をだいたい理解しているつもりなのだが・・・集落に入ってしまうと頭の中がパニクってしまうのだ。(情報量が突然増えるから頭の回転がついてこないのか!?)ルートは前半のハイスピードから若干変化し枯れ川の中のピストや谷間のルートなど、いつまで走っても飽きのこないルート設定になっていた。後半のCPに到着したがここまで誰とも遭遇せず常に一人旅!残り130kmちょっと、気合を入れなおしスタートするが、ここからも誰とも遭遇せず淡々と走り続ける。超高速のソロツーリングをしているみたいだ!そのうちルートも木の送電線?沿いのピストとなり緑も多くなってくる。あった!今日も無事ビバーク地に到着した。小川メカが笑顔で出迎えてくれる。
しばらくして水田隊長、傭兵マコちゃんも無事到着!しかし、水田隊長は途中ガス欠・・・で、マコちゃんはルート前半に転倒しアゴを切ってしまいRCPにてたまたま寄っていたヘリに同乗していたドクターにその場で傷を縫ってしまうことに・・・あとミスコースして渡らなくてもいい川を何回も渡ったらしい・・・毎日楽しませてくれます!
その後、Bチーム全員でマシン整備をするもマシンについてはまったくトラブル無し!整備もいたって簡単!今日は小川メカ出番がなく残念そうである。
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