TOP > 特攻野郎Bチームモンゴルを走る > 第1回(02/01/01)
特攻野郎Bチームモンゴルを走る

表紙に戻る

 

最新:RRM2001
第8回(03/01/03)

 

-- 2002 --
第7回 (02/08/09)
    
-- 2001 --
第6回 (02/08/09)
第5回 (02/07/09)
第4回 (02/05/26)
第3回 (02/03/14)
第2回 (02/01/28)
第1回 (02/01/01)

 

 

「特攻野郎Bチームモンゴルを走る」では2001年にラリーレイドモンゴルに参加された愛媛県にお住まい岩崎さんのラリー回想記をお届けします。岩崎さんはバリバリアフリカツインライダーでございまして(レースでは別マシンで参加) 普段は四国中の山道をブイブイ走りまわられているそうです。第1回目の原稿をもらったとき、早くも続きが楽しみになってきました。10日あまりの熱い戦いを今後もお楽しみに。


第1回 『序章、神々が草原に降り立った。』 
ETAP1(8月13日) Liaison 20.17km Special 341.68km

p1010025.jpg (15144 バイト)

 

p1010026.jpg (30163 バイト)

p1010029.jpg (27848 バイト)

rrm01.jpg (20669 バイト)

朝6時に起床する。今日から8日間のラリーが始まる・・・があまり緊張感がない。
特に不安な要素がないためかな?と思いながらも気分的に落ち着いていられるからよしとしよう。スタートの準備をしていると今回のために新調したキャメルバックから先ほど入れたポカリスエットが漏れている。やれやれだ、準備も終わりホテル前のスタート地点に行くと昨晩の雨もやんでよい天気!ギャラリーも結構多く気持ちも高まっていく、私のゼッケンは#23なのでスタート順位は最後のほうである。いよいよスタートするがとりあえずSSのスタートまでリエゾンなのでバイクと体の調子をみながら走る。途中走っている自分のシルエットが前方に映し出され自己陶酔に落ちる。おいおい、まだスタートしたばかりだというのに感動のあまり目頭が熱くなる。

SSのスタート地点に着くとほとんどのエントラントが到着し写真など取り合っている。私も負けずに水田隊長と写真を取る。ほどなくしてオフィシャル用のヘリがやってきた。周りを旋回しながらかっこよく着陸しようとするが・・・なんとここでモンゴルでの初ゴケをしてしまう。といってもヘリの風圧でバイクが倒れただけだが、私の場合は今回の為に新調したヘルメットにヒビが入る。マジで・・・スタート前からかなり気分はブルー。他の人もいろいろ被害にあっていたらしい・・・ヘリには要注意だ。
さて、いよいよSSのスタートがゼッケン順に始まり私もスタートする。最初は意識的にペースを落として走るがそれでも70〜80kmのスピードが簡単に出てしまう。体もバイクも調子がいいので飛ばしたくなるがグッとがまんする。ところが、スタートしてから自分のナビゲーションが全然ダメなことに気づく、日本の感覚でコマ図の分岐や目標物を待っていると知らぬ間に通り過ぎている。
ラリーの最初に気づいてよかったと思うがモンゴルではコマ図のポイントは積極的に見つけていくかその場面を予想しながらでないとスムーズなナビゲーションができないことがわかった。(もしかして常識!?)
SSは一台ずつ一定の間隔を空けてスタートしたが今日は初日ということもあってみんなペースを抑えているらしく団子状態での走行が続く・・・がここで後からスタートしたライバルチームBTM1の3人(#24春木・#25伊藤・#26武藤)にゴボウ抜きにされる。これはどう見ても抑えて走っている感じではない!と直感した私は抑えて走っている場合ではない!と勝手に思い込み初日から全開走行にはいる。
途中で水田隊長を抜き去るが彼も私に抜かれたことにキレた!?らしく執拗に追っかけてくる。この後、隊長とのデットヒートを繰り返しながら(おいおい同じチームだろうて言うのはナシ)休憩ポイントであるRCPに到着する。
RCPでは30分または60分の休憩が義務づけられている。バイクに手動のポンプでガソリンを給油してもらいしばしの休憩タイムに入る。すでに到着している人たちがくつろいでいる。現地の人も集まってきてちょっとしたお祭り騒ぎだ!(くつろげるのは初日だけで2日目からはバイクの整備だ!ちょっと用足し!なんかで休憩時間は作業時間と化すのでした)
休憩時間もアッとゆうまに終了してしまいRCPのスタート時間になった。隊長との同時スタートだが隊長が譲ってくれたので先に発進する。残り70キロ全開走行だ!
だいたいCAP315前後に向かって突き進む!ピストも走りやすくほとんど5速全開。ところが残り20キロのところで前方からバイクが逆走してくる!?#1ガストンと#9小林さんだ、ミスコースしたかな?と思ったが妙な自信があったのでしばらくそのまま直進するとコマ図のポイントを発見したのでオンコースに間違いないと確信する。今日のビバーク地までもうすぐた。その後、ゴール間近のピストに地割れが連続しているポイントがあり、(もちろんコマ図にもコーションマーク!!)注意して走行していたのだが・・・もう地割れポイントを通過したなと思いペースを上げたとたん最後の地割れが口を空けて待っていた。マジ!と思った瞬間体が勝手に動きフロントアップで難なく通過!地割れの幅、進入スピードと偶然が重なってうまくいったが、もっと注意しろよ!(怒)と自分にいい聞かせる。
(この時もっと自分にいい聞かせておけば4日目に飛ばなかったのにね・・・以後説明)
その後、無事1日目のビバーク地に到着する。メカニックの小川さんが出迎えてくれた。
すでにチーム員のテント設営も終わっている。ありがたい!(たかがテント設営だが自分でするのとしないのではビバーク地での時間にゆとりがうまれるのだ)マシン整備も特にトラブルが無かったので基本的な作業のみ行う。他の選手も続々と到着して、水田隊長も少し遅れて到着する。しかし、傭兵まこちゃんが帰ってこない。何かやらかしたに違いない!ほどなくしてまこちゃんが到着したがどうもパンクして転倒したらしい。初日だというのにすでに前輪のタイヤに亀裂ができてしまっている。要交換だねー
小川メカ仕事ができて楽しそうである!

(続く)

 

 

TOP ▲

Copyright 1996-2009DailyAfricaTwin All Rights Reserved  
Send E-MAIL to contact us
このサイト中の写真、文章は、撮影・執筆された方に帰属します。
無断使用、無断転載はご遠慮下さい。
利用規約・免責事項等については NOTICEをご覧下さい。