新型アフリカツイン 試乗レポート
『XRVオーナーは、新型にアフリカツインの夢を見るか?』【1】
「安心してください。ちゃんと『アフリカツイン』ですよ。」
まず、「アフリカツイン愛」に溢れている皆様が一番気になっているであろうことについてお話したいと思います。
「ぶっちゃけ、これって本当に『アフリカツイン』なの?」
「そもそも、『XRV』じゃないじゃん。パラレルツインなんてNXRでも使ってないでしょ?」
もっともな疑問だと思います。以前、『XL1000V バラデロ』が出たときに、「これはアフリカツインの後継モデルじゃなかったんだ…」と落胆された方も多かったのではないでしょうか。(すみません、ホンダさん。でも、自分もそう思いましたので素直に書きます。)
試乗前は自分もそう思いました。でも、オンロード・オフロードで乗った後は、「これはやっぱり『アフリカツイン』だ」と素直に認めてしまいましょう。
技術説明の中で、LPL(開発責任者)の方から印象的な言葉がありました。
「ライバルはあくまでも『アフリカツイン』だ」
「オフロード性能が高いことは必須条件である」
『XRV』が『CRF』へと記号が変わったのは、あくまでもホンダが「『アフリカツイン』とは何ぞや?」と真剣に考えて、「『アフリカツイン』であること」を具現化するためにとった『手法の一つ』で『その結果』に過ぎないのだと思います。エンジン音はユニカムならではの排気側バルブ作動用のローラーロッカーアームの『コロコロ音』が印象的でしたが、ひとたびスロットルを開けてしまえば、タイヤが路面を蹴る感覚は正に「アフリカツイン(XRV)のそれ」だと言って良いと思います。
ですので、最初にお伝えしておきます。
「安心してください。ちゃんと『アフリカツイン』ですよ。」(笑)
(続く…?(汗))
by 内田さん
※このレポートは、あくまでも素人であるワタクシ内田による、試乗会における素直な感想と過去のアフリカツインや同カテゴリ他社車両を所有した経験からの考察を交えたものです。実際に新型を購入された方々が、異なる印象を持たれる場合も当然ございます。その点について、予めご容赦いただいた上で、一つの「読み物」として妄想を膨らませていただければ幸いです。
2016/02/17 13:04 初出